イヤーリーディング
令和七年 2025
皇紀2685年
歴史が変わるとき
〜日本の夜明に〜
時代が変わるときには、常識を覆す人が台頭し、新しい価値を示していく。
それは、それまで慣れていた習慣や無意識の同意を、まるで違った側面から捉えた眼差しで異質な提案を立ち上げてくる。
人は、それまで見たことのない方法や、思いも寄らなかった見方に驚き、賛同し、誰もがこぞってそれを採用する。
多くの人が同時多発的に変化し始めると、世の中はあっと言う間に変革を遂げ、新しい時代が進み始める。
私達の人類は、これまで幾度となくそのような節目を越えて来た。
それまでの時代が、あっと言う間に価値の無いものに思え、それを古くさいものとして時間の果てに置き去りにする。
歴史に名を残す偉人とは、そのような視点をもたらした者であり、その時代の牽引者となった。
そんな時代の変革を何度も繰り返して来たものの、そこに流れる価値観はそう大して変わりはない。
人の心の動きも、日常を図る価値観も、少しずつ便利に簡潔になっただけのことで、世の中の流れは一方向を向いている。
歴史が変わるときは、それまで連綿と紡いできた営みが、まったく別のものに取って変わる。
生活の有り様から目的、社会の構造から推し進め方、そして国と国との関わり方と有り様そのものまで。
そこには、奇跡的に現れるメシアのような存在が介在する。
イエスが現れたときも、仏陀が生きたときも、それでもそれはその地域だけのこと。
今、私達の時代に、歴史を変える力があるとしたら、集合意識という波動体であるでしょう。
それを象徴する「人」が、世界の要所要所で立ち上がり、示し合わせたかのように同じ方向を指さしていく。
歴史の変化に気づくのは、気配を感じ取る人。
その気配は、消しても消しても蘇り、心を占拠し始める。
もう後戻りは出来ない。
どこが目的地か分からずとも、とにかく目指すのはその気配が示すところ。
そんな人が、同時多発的に動き始め、世の中の大きなうねりとなって表れて来る。
令和七年は、そんな年になるでしょう。
自分が感じる気配が、自分に伝えているものは?
誰かに教えて貰う、誰かに付いていく、誰かが声を掛けてくれる。
そんなことはありません。
歴史が変わるときは、誰もが自らの内から湧き上がって来る感覚に従って進むのです。
成り行きでも、思いつきでも、何となくでも、自分がそうしたいと思うなら、それが目的地でしょう。
私達の心の中には、歴史の気配を感じ取る感知装置のようなものが備わっています。
それを授けられて日本に生まれてきた魂なら、自ら次なる歴史のときに進みたいと願うでしょう。
手にしている物をすべて放り出し、体一つで心一つで、地上で与えられた命一つを大切に抱えて、見えない世界へ飛び込んで行く。
令和七年は、そのための自己改革、価値観の再創造、所有物の分別、命のための揺るぎない信念を建て直し、来たるべき歴史に向かって行きましょう。
合掌。 寺尾夫美子